純粋に教えを守っただけなのに

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子どもに何かを教えることはとても大変ですが、それと同じくらい驚きや楽しさがありますよね。
八歳になる姪を見ていて ここまでよく大きくなったもんだなと日々思う毎日です。
今回は、私と姪との間に起こった「ちょっぴりおかしなできごと」を紹介したいと思います。

私の姉はシングルマザーで、訪問看護の仕事をしながら娘を育てています。
唯一のこの姪は、心臓に障がいを持って未熟児として生まれてきました。
姉が女手一つで子育てに奮闘している姿と、乳幼児のときにしょっちゅう高熱を出しては入退院を繰り返していた姪です。
私もいつごろからかこの姉と姪の間に入り、積極的に子育てを手伝う距離感になっていました。

現在では周りと比べて少し発達の遅れがあるものの、本当に元気にすくすくと育ってくれている姪なのです。
しかし、保育園の年中に上がったあたりから。たくさんのお友達と触れ合うようになりました。
ボールの取り合いやら、給食の時間に男の子につねられたやら、それなりの問題を抱えて帰宅することもしばしば・・・。

それを見ていた私は、姪が大好きなカルタを使って人と触れ合うときの感情を伝えようと思い、早速、自作の読み札と絵札を用意して彼女に見せました。

とても喜んでくれて「はやくこれであそぼ」と私の袖を掴みせがみます。
私が読み手となり姉と姪で絵札の取り合いをして、取った絵札がどのようなことなのかを身振り手振りを交えて一つ一つ説明していきました。

カルタが終わったあとに、姪は「なみだをながすおともだち、大丈夫って手をにぎろう」という札がなんだかとても気持ちいいと言ってはしゃいでいました。
その様子を見た私と姉は、「こういうところに成長を感じるね」と少しじわっとくる思いをこらえながら、床に散らばったカルタを片付けました。

そんなことがあった日から数週間が経ったある日、私は姪を連れて映画館を訪れていました。
姪が楽しみにしていたクレヨンしんちゃんの新しい映画を観るためでした。
周りを見渡すと親子連れはもちろん、カップルや一人で観に来ている大人の方までいたことに驚きました。
新婚旅行を題材にしたこの映画は、大人たちの間でも泣けると話題になっていたそうなのです。

そして、物語がある程度進んだときに事件は起こりました。
急に姪が席を立ちだしたのでおしっこかな? と様子を伺っていると、急に知らないカップルのところに駆け出す姪。
急いで後を追いかけると、姪は泣いているカップルの手をそれぞれ握りながら「だいじょうぶ」と満面の笑みで話しかけていました。

そうです。泣いている人を見た姪はとっさにあのカルタを思い出したのです。

そうなんだけどそうじゃないんだよと焦りつつ、カップルに一言お詫びを入れて姪を抱きかかえて席に戻った私でした。
が、上映中、その姪の行動を何度も思い返してはクスクスと笑ってしまっていました。

姪からしたら純粋に教えを守っただけというだけのことかもしれません。
が、今度はTPOについてもじっくりと教えていかなければならないなと実感した面白体験でした。

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